今年8月より「選択制企業型確定拠出年金(選択制企業DC)」を導入し、これまで利用してきた「中退共(中小企業退職金共済制度)」と併用することになりました。
これまで:中退共
当社はこれまで、退職金制度として「中退共」を利用してきました。
【中退共(中小企業退職金共済制度)とは】
中小企業が加入できる公的な退職金制度で、会社が毎月掛金を払い、従業員が退職した際に中退共から退職金が支払われる仕組みです。掛金の負担は会社が行うため、従業員にとっては、在籍しているだけで退職金が積み立てられるメリットがあります。
当社では、従業員の将来の安心につながるよう、中退共を通じて退職金を準備してきました。
2025年8月から:選択制企業型確定拠出年金を導入
今年8月から新たに導入したのが「選択制企業型確定拠出年金(選択制企業DC)」です。
【企業型確定拠出年金(DC)とは】
会社が毎月一定額を掛金として拠出し、そのお金を従業員自身が投資信託などで運用する制度です。将来受け取れる金額は「運用結果」によって変わるため、あらかじめ金額が決まっている退職金制度とは異なります。
「選択制」とは何を選べるのか
選択制DCでは、従業員の給与の一部を「年金として積み立てるか」「そのまま給料として受け取るか」を自分で選べる仕組みになっています。
イメージとしては、次のような感じです。
- あらかじめ会社が「選択枠(たとえば月2万円など)」を用意する
- 従業員はその枠について
- A:そのまま給料として受け取る
- B:選択制DCの掛金として拠出し、老後資金として積み立てる
を自分で選べる仕組みです。
たとえば、毎月の給与の一部をDCに回すことで、将来の老後資金を積み立てることができます。
ちなみに、当社のプランでは、Bの掛金額も選べるようにしています。
なぜ当社は選択制DCを導入したのか
- 従業員一人ひとりのライフプランに合わせやすい
将来のためにしっかり貯めたい人もいれば、今の手取り収入を重視したい人もいます。選択制DCは、給与として受け取るか、老後資金として積み立てるかを自分で選べるため、多様な働き方や価値観に対応できます。 - 資産形成のきっかけになる
投資や資産形成に興味はあっても、何から始めれば良いか分からない、という方は多いと思います。企業型DCは、会社を通じて始められる制度であり、商品ラインナップも一定の基準で選ばれています。若いうちから長期で積み立て・運用する経験を積む良いきっかけになります。 - 中退共との併用で、退職金 + 老後資金という二本立てに
中退共は会社負担で退職金を確保する仕組み、選択制DCは自分の意思で老後資金を積み立てる仕組みです。
両方を併用することで、「会社が用意する退職金」と「自分で準備する年金」を組み合わせた、より安定した将来設計がしやすくなります。
就活生の皆さんへ
就職先を選ぶうえで、「給与額」だけでなく「福利厚生」や「将来の資産形成をどう支えてくれるか」も大事なポイントです。
当社では、従来の中退共による退職金制度を維持しながら、2025年8月より選択制企業型確定拠出年金を導入しました。これは、従業員一人ひとりが自分のライフプランに合わせて、将来に備えられる環境を整えたいという考えからです。
入社直後は老後のことをイメージしにくいかもしれませんが、若いうちからコツコツ積み立てることが、将来の大きな安心につながります。当社は、働く皆さんの「今」と「将来」の両方を支えられる会社でありたいと考えています。

