コロナ禍でのコミュニケーションのために、チャットツールを導入している会社や現場も多いと思います。
当社も、常駐先の各現場では、SlackやTeamsなど、いろんなツールを使っていますが、社内のコミュニケーションツールとしては、コロナ禍の前から、Mattermostを使用しています。
利点は二つ。一つはオンプレミス環境で使用できること。二つ目は、導入コストが低いことですね。
Slackの名前は聞いたことがあっても、Mattermostは聞いたことが無いという方も多いかもしれません。
Mattermostは、端的に言って、Slackを模して作られた、OSS(オープンソース)のチャットツールです。
Mattermostは、無料で利用できるWebサービスも提供されていますが、一番のウリは、「サーバにインストールして利用することができる」ことだと思っています。
Slackですと、Webサービスですから、当然データはSlack社管理のどこかのサーバにあります。
これは、LINEやtwitterやGoogleなどの一般のサービスもそうなんで、慣れてきてしまって意識していないかもしれませんが、いずれにしても、自分の手元にはデータは無いのです。そのため、セキュリティが厳しいプロジェクトなどですと、ちょっと使いづらい。
でもMattermostはローカル側のサーバにインストールして使えるんです。
社内ネットワーク内の閉じられた空間の中で使うことができます。昔はこれが当たり前だったのですが、この、当たり前のことができるのが、今は価値があります。
もう一つの大きな利点、これは、通常の使い方であれば、無料で使えるということです。OSSですからね。
Slackも無料で使えますが、無償のプランですと、ストレージ容量や閲覧数に(かなり)制限があります。それが、Mattermostですと、サーバのディスク容量分までは、無制限に使えるようになります。
これは、経費予算の限られた中小企業にはかなり大きな利点となります。
ただ、二つの利点ですが、裏返して言うと、「導入から運用・保守まで自分でやらないといけない」ということになります。
企業で導入するとなると、それら作業について人的コストが見合うか、ということになります。
また、オンプレミスじゃサーバだって用意しないといけないし、会社外から利用する場合には社内LANつなぐために、VPNだの余計にセキュリティについて考えないとなりません。
これらのデメリットが克服できるのであれば、Mattermostは大変有用なツールとなります。
当社の場合ですが、一つ目の人的コストが合うかについては、若手技術者の良い勉強になる、と考えれば、コストは考えなくてよくなります。(ほとんどは私かもう一人の技術者が片手間にやっているのですが・・・)
二つ目の「サーバの用意や会社外から利用する」については、当社はオンプレミス環境で構築しているのではなく、AWS上で構築しています。
AWSは確かにクラウドであり、データは手元にはありませんが、データ管理は基本的にこちら側に委ねられています。ちゃんと組めばセキュリティも担保できますし、うまくやればAWSに払うお金もそんなにかかりません。
ちなみに、約40人が利用していますが、10$ほどしか費用をかけていません!
ちょっとしたギミックを使っているので、このコストで抑えられているのですが、それはまた別の機会にお話しできればと思います。それでは、また。