会社のファイルサーバ上のEXCELのマクロが使えません!
マイクロソフトのセキュリティが更新されたな?
Microsoft 365 (旧Office 365) を利用している社員より、会社のファイルサーバ(共有サーバ)でいつも使用しているEXCELのマクロ(VBA)が使えなくなっていると連絡がありました。
当社テック・エス・シーは、オンプレミスで利用していたファイルサーバの一部を切り離し、AWS上にサーバを立ててファイルサーバとして運用しています。
ファイルサーバ上では、マクロ入りのEXCELファイルもあり、そのマクロを実行する業務もあります。
普段はエンタープライズ系のシステム開発をしている当社ですが、自社業務にそこまでのコストはかけれません。それでも、毎回手作業になるのは効率が悪いので、ちゃちゃっとEXCELマクロを組んで効率化を図ってたりします。
そんな中小企業も多いのではないでしょうか。
さて、そんなEXCELマクロですが、5月ごろから急に使用できなくなりました。
これまでは、「セキュリティの警告 マクロが無効にされました」というメッセージが出ても「コンテンツの有効化」ボタンを押すことで使用を継続することができました。
ところが、今回は、そうしたボタンがありません。マクロの実行自体がデフォルトでブロックされるようにマイクロソフトがセキュリティ仕様を変更をしたのです。
インターネットから入手したVBAマクロなどを実行したい場合は、保存したファイルにつけられている「Mark of the Web」(MOTW)を解除することで、使用できるようになる(プロパティダイアログなどから削除できる)はずなのですが、プロパティを見てもダイアログ自体が出ていないようでした。
トラストセンターの信頼できる場所にそのフォルダを追加すればいいんじゃないかな?
追加しようとしたけど「セキュリティ上の理由から、信頼できる場所として使用出来ません」て出ちゃうわ
トラストセンターの信頼できる場所に追加しようとしてもエラーとなってしまいました。
これは、トラストセンターの「信頼できる場所」に、ネットワークドライブでフォルダを指定しようしたためでした。
AWS上にファイルサーバを立てていて、いったんVPCにVPN接続した後、windowsのnet useコマンドでファイルサーバのローカルIPアドレスを指定して、ネットワークドライブの割り当てをして利用しています。(という一連のバッチシェルを書いています)
信頼できる場所にネットワークドライブを含んだフォルダを指定することは、セキュリティ仕様として許されないのでした(き、厳しい)。もちろん、IPアドレス指定もダメでした。
解決方法を探り、以下の方法でトラストセンターの信頼できる場所に指定することができました。
①hostsファイル C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts に1行追加します
例 10.0.0.1 tsc_file_server ←ファイルサーバのIPアドレスとホスト名
②VPN接続後のファイルサーバ接続時にhostsに指定したサーバ名を指定します
例 net use r: \tsc_file_server\tsc_manager password /user:guest /PERSISTENT:NO
③トラストセンターの「信頼できる場所」にサーバ名でのパスを追加します。
例 \tsc_file_server\tsc_manager\信頼できる場所\
自前のファイルサーバ上のファイルなのに、いきなりマクロが使えなくなるとか、焦りますよね。
ご参考になれば幸いです